細長い土地を所有している場合は、土地活用でアパートを検討すると良いでしょう。細長い土地を分譲住宅にしようとすると、旗竿地に区画されてしまう面積が発生しやすいからです。アパートであれば、細長く一棟に建築することができます。建築物として、長方形の建物は耐震性能が高いことも科学的に検証されていますので、木造建築の一戸建てを建築するよりも、耐震性能の高いアパートを建築することもできます。
ポイントは、耐震性能に優れた設計に仕上げてもらうことです。地元の工務店に依頼して、地域の気候特性にも最適となるように設計してもらいましょう。賃貸アパートは見栄えも大切ですが、十年後でも快適に暮らせる住環境に仕上がることのほうが重要です。木造建築のアパートは、賃貸経営物件すなわち事業用物件ですから、耐用年数は30年です。
資産価値としての30年は、家賃にも大きく影響します。しかし快適に暮らせる住環境を維持できていれば、人気物件になり、資産価値と関係なく家賃設定をすることができます。耐用年数に関係なく人気物件であり続けるためには、湿気対策を忘れないようにすることが大切です。その地域の気候を理解し、通気性と採光性に配慮した設計と施工が重要です。
賃貸経営といっても、管理は不動産会社に依頼することができます。不動産管理は手数料が差し引かれてしまいますが、所有者が定期的に清掃作業を行うなど、経費削減のための努力はできます。細長い土地ならではの土地活用は、家賃収入にも結びつき、大きなメリットになります。